KOIDEが使用している木材は殆どがブナの木です。
ブナの森を歩くと、
その床はふかふかした柔らかいスポンジのようです。
このスポンジは
雪や雨の水を貯えることができるので、
緑のダムと言われる事があります。
このダムの役割をしている土地は、
濾過装置となって透明無垢な水を少しずつ湧き出し
森に恵みを与え、
さらに地滑り等も防いでくれます。
ブナの果実はカロリーが高いので、リスや熊など森の動物たちの好物でもあります。
こうしたブナの森は、
豊かな生態系と命を育む母なる森です。
しかし戦後、ブナの木は材としては狂いが大きくまっすぐに成長しないので、
建築材に向かないとの理由で大量に伐採されました。
しかしブナ本来の木肌の緻密さや手触りの良さまどを生かした
私たちの生活に潤いを与える身の周りの小物や
小さなお子様の手に触れるおもちゃなどに使われてきました。
ブナに代わって杉や檜など
建築材として利用できる苗木が次々と植えられ日本の森は大きく変わりました。
そして今 日本は国土の約3分の2が森林の森林大国ですが
自給率約3割の世界有数の木材輸入国です。
時を経て現在は ブナは大切にされる時代になりました。
世界自然遺産として登録された白神山地のブナ林では
多くの動物や鳥たちが棲息して豊かな生態系を保っています。
KOIDEで使用している塗料は食品衛生法に基づく
(社)日本玩具協会の玩具安全検査に合格した塗料及び
ヨーロッパの安全基準に合格した物を使用しております。
木の加工は大別して板と丸物の2通りです。
板加工は木箱作りなどで殆どが設備(機械)で出来ます。
もう一つの丸物作りは木球等でこれらは設備(機械)も多少は必要ですが、
それ以上に加工する人の熟練が必要です。
できる人は近年少なくなりました。
木のおもちゃは、積み木等は板加工で出来ますが、
乗用玩具やプルト-イ等ほかの商品は、この2通りの加工に塗装という
作業が加わって出来ています。
木製玩具では木球は必要不可欠なもので、
これがなければ完成できるおもちゃは限られています。
さらにネジ加工(ボルトとナット)が加わって殆どの木のおもちゃが出来ています。
KOIDEはこれらを使って、幅広い木のおもちゃを、そしてその部品である木製部品を作っています。
素材にこだわり、技術にこだわるのは、単に昔から築き上げて鍛えて来た技術を生かすだけの為ではありません。
それは安全に長くご使用頂く為の素材であり、技術なのです。
KOIDEの木のおもちゃは今の派手で遊び方の決まったおもちゃとは違い、子供が遊びを作り出す言わば昔ながらのおもちゃです。
実際に手に取り、重さ、暖かみ、堅さなどを感じ、遊びを自ら工夫して作ることで子供の想像力を育てて行きます。